Episode01:無理したって無理なもんは無理




 県立北野高等学校――。
 海辺の静かな町に立地する極めて平凡な高校である。
 俺が入学した高校であり、柚木が入学するはずだった高校である。
 さて、まぁ、入学して、二週間弱たったのだが、うん。そうだね。
 ……めげそう。
 
 
 
 まず最初の失敗は自己紹介だった。最初のホームルームでの自己紹介といえば、新一年生なら必ず通る道であり、いわば高校でのキャラの基礎を作る大事なイベントである。名前と趣味なんかを言うのはまず王道だが、それに合わせてちょっとした自己主張をしないと無個性キャラとしてクラスの輪の中から外れ、炉端の石ルートへと直行なのである。だが、皆さんご存じの通り、俺は自己主張が苦手である。
 非常に穏和そうな我がクラスの女性の担任が自己紹介をしましょうと言っただけで俺は息が止まりそうになった。小学校、中学校と、クラス替えの度に自己紹介に失敗してきた記憶が甦ってくる。そういえばあのときは全部柚木がフォローしてくれてたな。だが今はいない。失って、初めて気づく、大切さ。地味に五七五だ。
 なんて、いらん想像をしてる間に俺の番が来てしまった。畜生何にも考えてないぞ。うわどうしよどうしよどうしよ! ええいままよ!
「あ、あの……桂木……鷲でしゅ!」
 噛んだ。周囲が笑いに包まれる。
 自分の顔が赤くなるのがわかる。
 ああもうダメだこりゃ。
「……桂木鷲です。趣味は音楽鑑賞です」
 終わった(二つの意味で)。席に座って頭を抱えた。名前と趣味。最低条件しか満たせなかった。それに好きなバンドとか言っとくべきだった。「音楽鑑賞」だけじゃ会話のきっかけにできないでしょ……。
 そして終わってから気づいたんだけど「ベース弾けます。バンド組みたいんでメンバー募集です」とか言えば良かった。頭悪すぎて涙出てきた。柚木。ごめん。もう無理かも。
 そんなわけで、俺は、無個性キャラとしてクラスの皆さんにめでたく認知される運びになったのである。
 次の失敗は入部手続きの前後だった。この高校の多くの部活は、帰りがけの一年生を校門で捕まえて体験入部に連れ込んだり、自分の部のチラシなどを押しつけさながら新興宗教のように勧誘の演説をしたりして、血に飢えた亡者のように部員確保を行う。そんな必死な空気は嫌いではなかった。まぁ俺は入る部活を決めていたので、勧誘の魔の手を逃れ、廊下に貼ってあったポスターの教えに従って、第2音楽室で行われる入部説明会に足を運んだ。
 説明会に来ている人数は、ざっと数えて……15、6人ってとこだった。男女比は一対一くらい。割に女の子が多い。音楽室には先輩バンドが構えていて、どんな部活か、とか練習はどんな感じかという当たり障りのないことを説明している。演奏の方は……お世辞にも上手いとは言えないな。まあでも高校生なんてこんなもんか。
 さて、ここに来れば何とかなると言う幻想を抱いていた。その幻想が崩壊した原因はある女の子の声から始まった。
「桂木くん……?だよね?」
「はイ?」
「ゥフフフ」
 久しぶりに人に話しかけられて緊張して声が裏返った。俺の華麗な裏声を聞いて、話しかけてきた女の子は我慢しきれない、と言うような顔で笑った。人当たりの良さそうな女の子である。見覚えがあるような無いような……。
「同じクラスの大嶋」
 ああなるほどと俺は得心した。
「前の席の……!」
「そうそう。自己紹介の時噛んじゃったでしょ?逆に名前覚えちゃった」
「それトラウマになってるから……掘り返さないで欲しいな……」
「ゥフフフフフ」
 俺が心に深く刻まれた傷跡を押さえながらそう言うと、大嶋さんは不気味な笑い声をあげた。変わった笑い方の女の子だ。影で物まねとかされてそう。
「桂木君は初心者?」
「いや中学の頃からベースを……その……たしなむ程度に……」
 なんかお見合いみたいな口調になった。ってか基本的に俺会話中に3点リーダーが多い。初めての相手なのではっきりしゃべれないのだ。なんだ? 文句あんのか。恥ずかしがり屋で悪いか? 悪いよな。
「へぇー、すごいなー。楽器できる人ってなんだかかっこいいよね。私もそう思って軽音部に入ろうって思ったんだ」
「高校デビューって奴ですか」
「そうそう、ゥフフフフ。あ、桂木君はバンドメンバーって決まってるの? 私はもう中学の時の友達と一緒にやろうって決めたんだけど……」
「え?どういうこと?」
 あれ、なんかおかしい。「メンバーが決まってる」ってどういうことだ? いやな予感がものすごい勢いでおそってきた。
「知らないの? みんな、先にバンドメンバーを集めて、メンバーでまとまって入ってくるんだって。さっきからきいてたら周りの子みんなメンバー決めたって言ってたよ」
 ……な、
 な、
 なんだってー!
「全然知らなかった……まだ誰とも組んでない……」
「まだ組んでない人もいるから探してみたら? 今聞いた限りだとここにはいないみたいだけど……」
 この辺で大嶋さんとの会話は終わった気がする。というか覚えてない。茫然自失。まさに
 こんな感じだった。確かに先にバンドメンバー組んでから入った方が、その後すぐに練習始められるし効率が良いに決まってる。だが何だこのコミュ力ある奴が勝つみたいな制度は。ちなみにコミュ力ってのは「コミュ」ニケーション能「力」のことだ。「こみゅか」と読んだ君は負け組だ。そしてコミュ力がない俺も負け組だ。仲良くしようぜ……。



 はい、回想終わり。そして今に至る!
 昼休みの教室。入学後二週間ともなれば他のクラスメイトたちはもう友達グループを作っていて、楽しそうに談笑しながら昼食をとっている。もちろん俺は一人で教室の隅で頭を抱えている。そもそも一緒に食べる友達もいないんだけど、昼ご飯とかそんな場合じゃなかった。
 現在の俺はあからさまに困り果てていた。バンドを作らなければならない、でも人には話しかけられない。楽器は弾ける、でもコミュ力はない。ごめんなさい引っ込み思案でメンタル弱くてHIKKOMIZIANで。だがタラタラしてると、他にまだメンバーを組んでない軽音部の人もあきらめて帰宅部になるか、違う部活に流れるかしてしまうだろう。そうなれば絶望的だ。もう迷ってる時間はない。何か手を打たないと。でも何をすれば……
「桂木君」
「ふぇい!」
「ゥフフ。その返事、流行ってるの? 昨日もそれだったよね」
「あははマイブームなんですあはは」
 大嶋さんだ。友達との昼食を終えたのか俺の目の前の席にいた。
「メンバーは見つかった?」
「いや、まだ。……ってか見当もついてない」
「そんなあなたに耳寄りな情報です!」
「……なにそのテレビショッピングっぽい感じ」
「ジャ○ネットタ○タって見てると逆に買う気無くならない? ゥフフ」
「なにその関係ない話……で、その耳寄りな情報って?」
「隣のクラスにドラムが叩ける人がいるんだけど、まだバンド組んでないんだって」
「え?」
 一瞬面食らってしまった。え?まじで?なんでそんなうまい話が……まさに俺のために起きたような偶然じゃないか!
「……それ、何処で聞いたの?」
「いや、その子と同じ中学の女の子からドラム叩けるって聞いたの。でも…」
「でも?」
 やっぱわけありなのか。うまい話には必ず裏がある。あの日ばあちゃんもそう言っていた。
「その子……阪上君っていうんだけど…不良なんだって。隣のクラスの人みんな怖がっててクラスの中で浮いてるんだってさ」
「うぇー……」
 変な声が出た。マジかよ……!俺は不良とかヤンキーとかはもちろん苦手だ。一回カツアゲされそうになったことがある。あのときは柚木が助けてくれたんだっ、うわあ俺弱えええええ……思い出しただけで自己嫌悪に陥ってしまう。
 だが、俺には選択肢なんか無かった。それに浮いてるのは俺も同じだ。失う物も何も無いし、恐れることも何も無い。
「有益な情報ありがとう。マジで感謝するよ」
 俺は席を立った。勢いよく立ちすぎて机で脚打った。痛てえ。
「え、ちょっ、声かけに行くの?」
「頑張ってみるよ。無理かもしれないけど」
「じゃあ…殴られないように気をつけて」
 大嶋さんが右手を額にあて、敬礼した。俺も敬礼で返した。まるで戦地に赴く兵士だ。ってかいつの間にか友達になってる気がしないか? うはっ。まさか自力で友達ができるとは。高校万歳! 俺始まったかも!
 と異様なテンションで教室を出て、隣の教室をのぞき込んだ瞬間、テンションが一気に下がった。傾きが負の二次関数もビックリな放物線を描くように下がった。うん。



 目的の人物は見ただけでわかった。髪が金髪だとか耳に穴が空いてるとかそんなことはない。むしろ真面目に見えなくもない感じだ。
 だが、わかる。邪気、と言うべきか。覇気、と言うべきか。なんつーか怖いオーラが全身からにじみ出ている。そしてあの眼。不気味な三白眼。つり上がった目尻。鈍い眼光……多分、多分、何も考えずににぼーっとしてるだけなのだろうが、その辺を飛んでるハエが眼光だけで死にそうな怖さだ。……でも話もしないうちに不良だって決めつけちゃダメだよな。と○ドラ!の主人公だって最初は怖がられてたけど後で良い奴だってみんなに認められるもんな。話してみたら意外と良い奴なのかもしれないよ。そうだよね。
 俺は勇気を振り絞って、というかむしろ勇気汁を絞りきって、阪上なにがしとやらの机の方へ向かい声をかけた。クラスの人々が異様な物を見るような目で俺を見ている。
「あのぉ………」
「ぁん?」
 ドスのきいた低い声が返ってきた。ちょっ、え、怖ええええええええええええええええええええええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!
 俺は心の中で絶叫した。いまの「ぁん?」、濁点三百個くらいついてる感じだったぞ。いや、間違いない。こいつ絶対不良じゃない。本職の人だ。「や」から始まる自由業の方だ。平たく言うとやく○だ。
「ひっ!……あの……阪上……さん、です、よ、ね?」
「お前は同級生と敬語で喋る習慣を持っているのか?」
「ひっ!……もっ、てない、っす!」
「ならやめろ。気持ち悪い」
 お前の声が怖すぎて思わず敬語になったんだよ。悪いかこの野郎。反射って奴だ。やばい変なテンションになってきた。
「それで俺に何のようだ」
「あの、ドラム叩けるって聞いたんだけど……エヘヘヘ」
「誰に聞いた。」
 ビビりながらもなんとか最大限愛想よく振る舞おうとしたのに、その心労空しくギロっと睨まれた。あ、ちょっと涙出てきたかも。
「いや、人づてに……同じ中学だった人からの……」
「ちっ……いらん噂流しやがって」
「ほんとにドラムできるのかなって……?」
「ああ、確かに、できる。それで?」
「それで……その……」
 俺はつばを飲み込んだ。そして深呼吸で吸い込んだ息を一気に吐くように、言いたかったことを一気に言った。
「俺とバンド組んでくれないか?」
 言った後で後悔した。こんな怖い奴にタメ口でバンド組んでくれないかって。ああやっぱ無理したって無理なもんは無理だったんだ。俺、終わったな。死んだ。短い人生だった。走馬燈が見える気がする。柚木に結局告白しなかったな……何てチキンだったんだ俺、畜生。
「いいぞ」
 もう俺は終わりだ。終わるんだ俺の人生。この後どっかの海の近くの倉庫だらけの所に連れて行かれて内蔵抜かれて中身すっからかんの死体になったあとコンクリート詰めになって海に沈んでお腹のあんこが重いけど海は広いぜ……って。
 …………えっ?
 ……えっ?
 えっ? 
「え、今なんて……ウワッ!」
「おい! 丁度良かった! 俺も探してたんだよ! バンドメンバー」
「ひぃぃぃぃぃい!!!! エイッ!!!!」
 阪上が机をいきなり強く叩き立ち上がったので、俺は驚きのあまり恐怖に耐えるため張りつめていた緊張の糸を切ってしまった。その瞬間反射で手が出てしまったのだ。空を切った右の拳は阪上の右頬に突き刺さり、不意を突かれた阪上は左側にまともに吹っ飛んだ。
「っつぅ……痛ってえな、何しやがんだこの野郎!」
「ごめんこれはわざとじゃなくてグェェェェ!!!!」
 阪上のボディーブローがまともに俺の腹に当たった。一瞬目の前が真っ白になる。鳩尾に当たってたら確実に逝ってた……うっ、意識が朦朧とする。
「すまん、反射で殴ってしまった。許せ。でもなんでいきなり殴ってくるんだ。俺なんか言ったか……?」
 阪上が冷静な声で俺に話しかけているのはわかったのだが、意識が朦朧としてなにを言っているのかよくわからなかった。良くわかんないけど「目の前にいるのは敵だ、殺さなければ俺が殺される」という、その意識だけが脳裏をよぎった。
「死に晒せえええええええええええええええええええ」
「死? ……おげぅふっっっっ!」
「右フックだこのやろう!」
 カンカンカンカーン。頭の中でゴングが鳴った。俺の右フックが阪上の左脇腹に直撃し、阪上は無様に床にぶっ倒れた。テクニカルノックアウトだ。周りのクラスの人々が一斉に拍手する。ちょっと本気になりすぎたぜ、へへへ、やればできるじゃん、俺。
 荒い息を整えながらおれは阪上を見た。顔を苦悶にゆがめながら消え入りそうな声で阪上は言った。
「お前……何しに来たんだ」
「え、バンドへの勧誘だけど?」
「楽器は……?」
 阪上が起き上がろうとしてもだえる。俺は手を差し出しながら胸を張って言った。
「ベース。ジャンルは何でもいける。ロックでもジャズでもファンクでもメタルでもパンクでもいけるぞ!」
「……それは頼もしいな。ワッハハハハハハハ」
「ワッハハハハハハハ」
 よくわからんが二人で抱き合って笑った。今気づいたがクラスの人の目線が凄い。超注目浴びてる。でも恥ずかしいなんて思わなかった。メンバーが一人見つかったことが、嬉しくて嬉しくて仕方なかった。しかもほぼ自力で。あんなにコミュ力の無かった俺が。これで柚木の願いに一つ近づいた。その思いが胸を占めた。
「「ワッハハハハハハハハハハハハハハ!!」」
「お前ら何をやってるんだ!」
「「え?」」
 男の先生の怒鳴り声で夢が覚めた。どうやら殴り合ってたときに先生呼ばれたらしい。
 二人で先生に連行され、生徒指導室で並んで事情聴取されるといういやなオチがついた。
 でも、確かに、右手にちいさな自信と、左側に新しい仲間を手に入れていた。



 阪上哲平。
 俺の住んでる町の隣町の出身だ。
 小学校時代からその強面から多くの人に恐れられ、割と早い段階で成長期が来て身長がメキメキ伸びてしまったせいでよく中学生に間違われ、多くの不良から喧嘩を売られる生活を送り、いつの間にか周囲から自分も不良として認識されるようになった。

 これではまずい、俺の一生がダメになる、と思った哲平は文化系としてのイメージをつけるために中学入学と同時に吹奏楽部に入ったが、やっぱり他の部員から避けられなじむことができず、一年足らずで退部。だがその時パーカッションパートに入り、始めたドラムのおもしろさに取り憑かれる。
 中二の夏。近くにあったミュージックスクールのドラムコースに入会。中学校に友達はいなかったので学校が終わるとドラムばかり黙々と練習した。スクールにいれば強制的にバンドを組ませてもらえるので、セッションやらライブやらを通して演奏経験も重ねることができ、めきめきと上達した。だがそこで大きな問題に気づく。高校になる前に一年間のスクールの期間が終わってしまう。つまり、このままだと高校になったらもうバンドが組めないしドラムも叩けない。
 そこで高校に入ったら軽音部に入りバンドを組もうと決心。しかしそこでまた大きな問題に気づく。中学の三年間でドラムの技術は上達したものの、友達をつくる技術は皆無のままだったのだ。高校に入ってもその見た目のせいでクラスメイトに避けられる毎日。バンドメンバーも見つからず入部しただけで、このまま誰ともバンドを組めず、自分の努力したことを腐らせてしまうのかとイライラと思っていたとき……
「……お前がきたんだ」
「へぇ」
「なんだよ、反応薄いな。この苦労話感涙ものだろ? 全米が泣いたぞ?」
「いやあんまり長いから別の事考えてた」
「この野郎!」
 学校が終わった後、俺は阪上とともに某ファーストフード店にいた。夜道で見ると絶対ちびる程怖いマスコットキャラクターがいるあの店だ。いやあれ絶対子供の精神衛生上良くないと思うわけですけど。
「ごめん冗談。聞いてったって。ホントホント」
「いやお前絶対聞いてなかっただろ」
「キイテタヨー……ぎゃっ」
 ポテトを鼻の穴に突っ込まれた。塩気が鼻の奥を刺激する。痛い。
「まぁいいや。大事なのは過去じゃなくてこれからだ」
「早く気づけよ……。ってかほんと聞いてたって」
「嘘だな。お前ドナ○ドのこと考えてただろ」
「なぜわかる……ってか話は聞いてたって……」
 要するに哲平も俺と同じような状況だったのだ。原因がちょっと違うけど。俺の場合俺が悪いが、こいつの場合周りが悪い。だが哲平は実は良い奴だった。ほら、俺言ってただろ? 見た目だけで判断しちゃダメだって。え? 何? 俺も話しかける時あれだけ怖がってたのにって? ほら、大事なのは過去じゃなくて(以下略)
「それで?」
「……は?」
「いやだからこれからどうすんのって話。バンド組むんだろ?俺がドラムでお前がベースで、ギターは? ボーカルは?」
「まだ」
「何だよ…まだかよ」
 哲平は露骨に残念そうな顔をする。
「いや、俺だってお前捕まえるだけで精一杯だったんだぞ?」
「まぁ苦労は認める」
「なぜそんなに上から目線なんだよ……お前が探せよ……」
「このチキンうまいよな」
「なぜ話をそらす……」
 だが確かに他のメンバーというのは重要な問題だった。いくらリズムセクションが整っていてもリード部分がなければそもそも音楽として成り立たない。どうしたものか。
 哲平がチキンを頬張りながら暢気に言う。
「まぁでもドラムとかベースの奴探すより難易度低いんじゃねえの? いざとなったら初心者でも結構いけるじゃん」
「俺にとっては初心者を捜してバンドメンバーに仕立て上げる方が難しいんだよなぁ……」
 だって友達いないんだもん☆
 結局二人で飯食っただけだった。俺は新しい友達ができた嬉しさのあまり問題を先送りにしてしまったのだ。これって破滅する人間の思考だよな。でも明日は明日の風が吹く。明日になったら何とかなるだろう。まぁそんな都合のいい話はそうそうないわけだけど。






BACKTOPNEXT



[コメント] 感想、指摘などを頂けると大変うれしいです。コメント返信はここをクリック。

PAGE TOP

inserted by FC2 system